埼玉県八吉市で発生した道路陥没事故に関する新たな情報が発表されました。県の発表によると、トラックの運転席部分と見られるものが下水道管内で発見されましたが、運転手の74歳の男性は未だ行方不明のままです。
事故現場では、ドローンを用いて調査が行われ、その結果、地下10メートルの深さにある直径4.7メートルの下水道内に、運転席部分らしき物体が確認されました。今回の発見は、節水制限によって下水道の水位が低下したことが要因で、ドローンによる侵入が可能になったためです。運転席部分は、陥没現場から100メートルから200メートルの地点で見つかりました。
事故当時、運転手はトラックに乗っていたと考えられていますが、現在のところ、その姿は確認されていません。捜索活動は続いており、この日は復旧作業が行われない状況です。これまでの応急復旧作業では、陥没した部分に蓋をして水流を流す方法が採られていましたが、運転手が無事であることを前提にしているため、運転席部分の撤去作業には入れない状況です。
捜索活動を困難にしている要因の一つは、ボックスカルバートと呼ばれるコンクリート構造物の存在です。この古い農業用のコンクリート水路が崩れ落ちる恐れがあるため、運転席部分の撤去作業に対する慎重な対応が求められています。現在、消防や自衛隊が協力し、捜索の方法について検討を進めています。
今後、下水道管内部での作業が可能であると判断されれば、本格的な捜索が開始される見通しです。運転手の早期発見が望まれる中、関係者は引き続き慎重な対応を続けています。