岩手県大船渡市で発生している山火事は、今日で7日目を迎え、状況は依然として厳しい。午前6時半には赤崎町からも煙が上がり、自衛隊のヘリコプターによる消火活動が続けられている。大船渡市の魚市場付近では、複数の消防車が集結し、地元住民たちは朝日に照らされた煙を不安そうに見守っている。
火災の広がりは止まらず、火の手は高浦地区の住宅にも迫っている。上空からの映像では、山から降りてきた炎が住宅のすぐ近くまで迫る様子が確認され、住民の不安が高まっている。午後5時に行われた市の会見では、火災の鎮圧には至っておらず、鬼沢堀地区においても拡大が確認されたとのこと。また、南北に広がっていることが報告されている。
火災の原因の一つとして、空気の乾燥が挙げられる。大船渡市では、15日連続で乾燥注意報が発表されており、これが火災の消火を困難にしている。秋田県から派遣された消防隊の一員は、地面の土壌の中に残る熱が火の再燃を引き起こすため、消火作業が非常に難しいと語った。
一方、避難所では感染症の拡大を防ぐため、岩手県の医療支援チームが活動を開始。医師や看護師が三つの班に分かれ、換気や消毒の状況を確認している。避難所の安全が確保されることは、住民にとって重要な課題である。
明日からは雪や雨の予報が出ており、この悪天候が火の勢いを鎮めるきっかけになることが期待されている。地域住民と消防関係者は、この難局を乗り越えるために協力し合っているが、今後の動向にますます注目が集まっている。