中国・上海の人気火鍋店「海底撈火鍋」で、17歳の少年2人による迷惑行為が問題となり、警察に拘束される事態が発生しました。事の発端は、SNSで拡散された動画にあり、2人は円卓に立って鍋に向かって放尿するという行為を行い、その様子を撮影していました。動画には、激辛の鍋が映っており、撮影されたのは先月24日です。
この事件が起きた「海底撈火鍋」は、上海でも有名な火鍋チェーンで、特にそのアクロバティックなパフォーマンスやユニークなダンスで知られています。動画を見た多くの市民からは、少年たちの行為に対する厳しい批判が寄せられ、「未成年が酒を飲んでこのような行為をするなんて、許せない」との声が上がっています。また、少年たちが撮影した動画は瞬く間に拡散し、炎上騒動を引き起こしました。
警察は、店からの通報を受けて少年2人を拘束し、彼らの行為に対する責任を追及しています。問題の行為が発覚してから、店側の対応が遅かったことも批判の対象となっています。店舗は動画確認後、1週間を経てから鍋や食器の入れ替えを行い、その対応の遅さに対して「もっと早く対応していればよかった」との反省の声も聞かれます。さらに、店舗はSNSで「動画を拡散しないでください」と呼びかけたことも、逆に批判を招く結果となりました。
この騒動の影響で、海底撈火鍋は、発生から来店した約4000組の客に対し、代金を返金し、さらにその10倍の保証金を支払うことを決定しました。こうした対応は、顧客への信頼回復を目指すものであり、今後の影響を考慮した迅速な行動が求められています。
この事件は、未成年の飲酒や公共の場での迷惑行為に対する社会的な関心を高めるきっかけとなり、火鍋店の人気にも影響を及ぼす可能性があります。火鍋文化が根付く中国において、このような行為が再発しないことを願う声が高まっています。