中居正広事件を起こしたフジテレビ。女子アナ上納システムは昔からあったのか。元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊

フジテレビの女子アナウンサーがトップタレントの中居正弘氏から乱暴を受けたとされる事件が波紋を呼んでいる。この問題は、フジテレビの内部の構造や文化に深く根ざしたものであると指摘されている。元朝日新聞記者の佐藤章氏がこの件について語る中で、特に重要なのはフジテレビの「女子アナ上納システム」の存在だ。

事件の発端は、フジテレビの女子アナウンサー渡辺長座さんが中居氏と密室での飲み会に参加した際に発生したとされる。彼女は当初、複数人の参加者がいると思っていたが、実際には中居氏と二人きりにされ、そこで乱暴を受けたという。後に、約9000万円の和解金が支払われたことも明らかになった。この事件が報じられると、フジテレビは問題に対して適切な対応を行わず、まるで無関係であるかのような姿勢を見せている。

佐藤氏は、この事件がフジテレビの体質の現れであるとし、同局がスタータレントを中心に番組を作る傾向が背景にあると述べた。フジテレビは、企画よりも有名なタレントがいることを優先する傾向があり、その結果として女子アナたちが「上納」されるような状況を生んでしまったのではないかというのだ。このような文化は、過去から続いているとされ、特にフジテレビの編成幹部が中居氏と親しい関係を持っていることが問題視されている。

さらに、フジテレビの経営層、特に社長の港高一氏がこの問題に対する記者会見を開く気配がないことも批判されている。佐藤氏は、記者会見を開くことがフジテレビの再生に不可欠であると強調。視聴者が知りたい情報に対して正面から向き合うことが必要だと訴えた。

また、この事件に関しては、フジテレビの内部からも声が上がっている。元アナウンサーの長川豊氏は、今回の問題がフジテレビの癌である編成幹部に起因していると指摘し、女子アナたちが置かれている状況の異常性を訴えた。長川氏は、過去には少なくとも3人以上が同席する形での接待が行われていたが、今回のような二人きりの状況は考えられないと述べ、このような接待文化が根本的な問題であると訴えた。

フジテレビは、従業員を守るどころか、トラブルを引き起こした中居氏を引き続き起用していることが問題視されている。視聴者は、フジテレビの番組がこのような文化の上に成り立っているのかどうかに疑問を抱いている。

この一連の事件は、フジテレビだけでなく、日本のメディア全体の体質や倫理観の見直しを促すきっかけとなるかもしれない。今後、フジテレビがどのようにこの問題に対処し、信頼を回復していくのか注目される。

Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *